2014年1月7日火曜日

ツクリマ専科


お客様各位
このコーナーはBareRoseオーナー June Dionによります作業行程などのお話コーナーです。

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こんばんわ、June Dionです。
今回は「マテリアルについて」のお話です。


マテリアルとはなにかというご質問をいただきましたので、ここに簡単にご説明させていただきます。マテリアルは直訳すると材料や生地です。素材の質感を表現するための手法です。3Dソフトなどでは色、テクスチャ、質感設定を含めたすべてをマテリアルと呼ぶことがありますが、セカンドライフではBumpiness(でこぼこ)とShininess(光沢)の2つの設定のことを指します。

まずマテリアルを見るためには、マテリアルに対応したビューワーに、Preferencesで、Advanced Lighting Modelにチェックを入れる必要があります。でこぼこも光沢も光によってもたらされる効果であるため、ライティングの機能と関連しています。従って、環境や照明、フェイスライトなどすべての光源で見え方が変わってきます。


図①

Bumpiness(でこぼこ)
その名の通り、でこぼこの設定です。BuildツールのTextureタブ、Materialの右からBumpinessを選択して設定できます。バンプ用のテクスチャは「法線マップ」とよばれる、紫色のマップです。以前からあった、バンプのBrightness、Darknessの設定とにていますが、独立してテクスチャを使用できること、そして法線のXYZ方向、つまり凸と凹、両方の表現が1つのテクスチャで表現できる点が異なります。法線マップはオブジェクトの表面のでこぼこから作られるもので、3D上での処理で生成することができます。単純な明るさのみの参照することになりますが、フォトショップのプラグインや専用のツールで2次元データからも作成できます。
下の図は通常のメッシュのお洋服(左下)に、法線マップを適用したもの(右上)です。


図②

表面がでこぼこして見えますが、実際には形は変わらず、フラットなままなので、ボタンなど主要なパーツは作成しております。

テクスチャと位置の設定のみ可能であることと、それぞれ独自のUVマップを持つため、カスタマイズするのはむつかしい部分です。通常の正方形のマップ形式である、プリムやスカラプトなどであれば、代替えで別の法線マップを使うこともできます。

注意事項: テクスチャの変更はやり直しが出来ませんのでご注意下さい。


Shininess(光沢)
光沢と反射を設定します。BuildツールのTextureタブ、Materialの右からShininessを選択して設定できます。こちらはわかりやすく、明るい部分がより光沢の表現が強い部分、暗い部分がその逆です。色が付いている場合は、その色味をもって光沢に反映されます。

下記の図では、セーターの光沢マップとして、陰影に即した白黒をベースに、虹色のノイズを加えています。セーターなどを観察すると、光の加減によっては起毛部に虹色の光が見えるので、それを疑似的に表現するためです。


図③

こちらはBumpiness(でこぼこ)ど同様で、テクスチャは編集しずらい部分ですが、それ以外、3つの設定があり、自由にカスタマイズできる部分です。その3つとは、Glossiness(光沢), Enviroment(環境の反射), Color(色)です。

注意事項 : こちらもテクスチャの変更などやり直しが出来ませんのでご注意下さい。

Glossiness(光沢)は単純な明るさではなく、光沢の強さをあらわします。光沢部は一番明るい部分をホットスポットとすると、値を高くするとホットスポットは収束し、明るくなるとともに、小さくなります。つまり金属のようなシャープな感じになります。小さくすると、光は拡散し、全体的に均一になり、ホットスポットは暗く、大きくなります。したがって、お洋服の質感を柔らかい感じにしたい場合は、この値を低く、シャープにしたい場合は高くします。ただしテクスチャの明るさに依存するため、ものによっては高くした場合、効果が消えてしまうこともあります。

Enviroment(環境の反射)は環境の反射です。以前からセカンドライフで設定できる、Low, Mid, Highの設定を数値で設定できるようにしたものです。こちらはテクスチャに関係なく、全体的にかかるものです。反射しているのはセカンドライフの空で、その空の設定によって見え方が大きく代わります。数値をたかめると、レザーや鎧のような質感になります。

Color(色)は光沢部の色です。色は減色で考えられるので、ここで設定した色が暗いほど、光沢のテクスチャも暗く、ディティールも失われてしまうため、明るめの色を雰囲気程度に設定するとよいと思われます。

以上でマテリアルのご説明は終わりですが、内容よりも、いろいろな数値を変更して、あなたの環境で一番気に入った設定が、あなたのベストだと思います。

今回は以上です。またなにかネタが見つかりましたら、ご紹介していきたいと思います。 有難う御座いました。

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